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原因不明不妊と言われたら|体質から見えてくる5つのタイプと整え方のヒント

不妊の検査を一通り受けたのに「異常なし」「原因不明」と言われた。頑張っているのに前に進めない。その焦りや不安は、とても自然なものです。

ただ、「原因不明」とは、何もできないという意味ではありません。検査で原因が特定できなかった状態のことです。言い換えれば、まだ整理できていない部分が残っているということです。体質という視点から見直すと、次の一手が見えてくることがあります。

この記事では、30年以上の漢方相談の経験をもとに、体質のタイプ別の整え方と、病院との併用の進め方を順番にお伝えします。「自分はどのタイプか」を確認しながら読んでみてください。

この記事はこんな方におすすめです
  • 病院で「異常なし」「原因不明」と言われ、どうすればいいか迷っている方
  • 冷え・月経不順・PMS・基礎体温の乱れが毎周期続いている方
  • 漢方と不妊治療の併用を考えているが、何から始めればいいかわからない方

1.検査では見えない「原因不明不妊」の背景

日本産婦人科医会によると、不妊治療クリニックを受診するカップルの10〜25%が「原因不明不妊(機能性不妊)」と診断されており、不妊の原因のなかでも多いケースのひとつとされています。※1

妊娠は排卵・受精・着床という複数の条件が重なって成り立ちます。現在の検査では捉えにくい小さな要因が複合しているとき、検査結果には現れなくても妊娠しにくさにつながります。

ひとつ知っておいてほしいのは、年齢と妊娠率の関係です。30代後半になると不妊率は約30%に上がり、40歳以上では60%以上とされています。※1体の状態を整えるには時間がかかります。「まだ大丈夫」と感じている方ほど、早めに動き始めることが選択肢を広げます。

原因不明と診断されやすい背景には、以下のようなものがあります。

排卵のタイミングがずれていたり、卵の質が悪かったりすることがある

基礎体温を目安に排卵を想定している方が多いかと思いますが、人によって排卵が最低体温日の前になったり体温の上りはじめだったり個人差があるためずれてしまっている。また卵の質は、睡眠の状態や食事の内容、ストレスなどに影響されるため毎回妊娠できる卵が排卵できているわけではない。

高温期が短いと黄体機能を確認するサインになる

基礎体温の高温期が10日未満だったり、高温になるのに3日くらいかかったり、途中で体温が下がってしまう場合、排卵後のホルモン維持に関わる黄体ホルモンの働きに問題があると推測できます。高温期の状態は妊娠しやすい体になるための重要な手掛かりのひとつです。

精液検査は一度の結果だけでは判断できない

不妊は女性だけの問題ではありません。日本泌尿器科学会「男性不妊症診療ガイドライン2024年版」でも、精液所見は変動するため複数回の評価が推奨されています。※2パートナーと一緒に状況を整理することが、次の判断につながります。

甲状腺の状態が月経や排卵に影響することがある

見落とされやすい要因のひとつです。甲状腺の機能は月経不順や排卵に影響し、採血のタイミングによっても結果の見え方が変わります。検査済みの方も、主治医に一度確認してみてください。

2.漢方から見えてくる5つの体質タイプ

漢方では、体全体の状態を「体質」という視点で整理します。月経の状態・冷え・睡眠・消化器の調子などを重ねて見ることで、検査では見えにくいアンバランスが浮かび上がってきます。以下の5つのタイプは、不妊の相談でよく見られるパターンです。自分に近いと感じるものから読んでみてください。

寝ても疲れが取れない回復しにくいタイプ

すぐ疲れる・胃腸が弱い・食欲にムラがある・基礎体温が全体に低め。妊活の通院だけでクタクタになってしまう、そんな方に多いタイプです。体を動かすエネルギーそのものが不足しやすい状態にあると漢方では考えます。まず食事・睡眠・休養を無理なく整えることから始めます。朝食を抜かず、23時までに寝る生活リズムをつくることが、最初の一歩です。

月経前に心身の不調が出やすいタイプ

月経前になるとイライラしやすい・胸が張る・眠りが浅くなる・気分の波が大きい。「妊活のために頑張らなきゃ」と思うほど、体が緊張で固まっていきます。「力を入れる」より「力を抜く」ことが整え方のポイントです。月経前の1週間だけでも予定を減らし、就寝時間を固定することから試してみてください。

経血が少なく乾燥しやすいタイプ

月経量が少ない・めまいや立ちくらみがある・肌や髪が乾燥しやすい・高温期が短め。栄養や潤いが体全体に届きにくい状態にあると考えます。食事の質と睡眠の確保が基本です。白米・たんぱく質・温かいスープを意識するだけでも、体の変化を感じやすくなります。高温期が短い方は、病院でのホルモン検査も合わせて検討してみてください。

月経痛が強く経血に塊が混じるタイプ

月経痛が強い・経血に暗い色の塊が出る・下腹部が冷える・重だるい感じが続く。「生理痛はみんなあるから」と放置してきた方に多いパターンです。血の巡りが滞りやすい状態にあると漢方では考えます。湯船に浸かる・下腹部を冷やさないなど、冷え対策を日常に組み込むところから始めましょう。子宮筋腫や子宮内膜症が隠れている場合もあるため、症状が強い方は漢方より先に病院でご相談ください。

むくみや重だるさが続くタイプ

むくみやすい・頭が重い・雨の日に体がつらい・胃腸がすっきりしない・低温期が長引く。「なんとなく体が重い」という感覚が続いている方です。水分の巡りが乱れやすい状態にあります。冷たい飲み物を白湯に替える、夕食後の軽いウォーキングを習慣にするなど、小さな変化から始めてみてください。低温期が長いと排卵のタイミングにも影響することがあるため、病院での超音波確認と合わせて整理するとよいでしょう。

気になるタイプがあれば、それが相談のとっかかりになります。「これかもしれない」という感覚が、体を整える入口です。

医心堂薬局 子宝漢方ページ

3.漢方が向くケース・向かないケース

検査では見えにくい体の不調を整えながら、治療を続けやすい体をつくるお手伝いができることがあります。ただ、すべての方に向くわけではないので、向いているケースとそうでないケースを整理します。

毎周期つらい症状が続いているケース

冷え性・月経不順・PMS・月経痛・基礎体温の乱れ。こうした症状が毎周期続いているなら、体が何かを訴えているサインです。「病院では異常なしと言われたが、体のつらさは残っている」という方にも、漢方での体質改善が合うことがあります。

漢方での変化は早い方ですと2週間で冷えや下腹部痛、生理前の症状が変わります。ただ体質が安定してくるのは3~4か月が目安になります。医心堂では体外受精と漢方を併用されている方が半数以上おり、「体の土台を整えながら治療を進めたかった」という理由で来られる方が多いです。

漢方より先に病院での確認が必要なケース

次のような症状がある場合は、漢方より先に医療機関での確認を優先してください。

症状 優先度
不正出血が続いている すぐ受診
急に月経が止まった すぐ受診
強い下腹部痛や発熱を伴う痛みがある すぐ受診
卵管の詰まりや大きな筋腫が疑われる 病院が先
強い子宮内膜症が疑われる 病院が先

まず病院で確認する。それが済んだら、体質を整える選択肢として漢方を考えてみてください。

4.漢方と不妊治療の併用で知っておきたいこと

「病院に通いながら漢方も飲めますか?」最もよくいただく質問のひとつです。基本的には併用できます。ただし、安全に進めるうえで知っておいていただきたいことがあります。

病院と漢方は役割が違う

病院と漢方は、できることが根本的に異なります。役割を分けて考えると、どちらに何を相談すればいいか迷いにくくなります。

病院の役割
  • 検査・診断
  • 排卵確認
  • タイミング法
  • 人工授精
  • 体外受精・顕微授精
漢方の役割
  • 冷えや月経不順を整える
  • PMSや睡眠を整える
  • 疲れやすい体を立て直す
  • 治療を続けやすい体をつくる

漢方薬の副作用と飲み合わせについて

漢方薬は天然の素材を使っていますので化学薬品に比べると副作用の心配はかなり低いといえます。ただ複数の漢方薬を自己判断で組み合わせて服用したりすると、思わぬ影響が出ることもあります。市販薬も含めて相談時に服用している薬は共有してください。

主治医への共有が安心につながる

併用を始める前に、次の3点を整理してください。

併用前の確認リスト
飲んでいる薬・サプリをすべてリストアップする(市販薬・健康食品も含む)
病院の主治医に漢方を検討していると伝える
漢方相談の際に検査結果と治療状況を共有する

主治医に伝えておくと、双方が把握した状態で進められます。

5.初めての漢方相談 当日までの準備

初めて漢方薬局に相談するとき、何を準備すればいいか迷う方がほとんどです。順番に確認してみてください。

漢方薬局を選ぶときに見ておきたいこと

不妊の漢方相談では、体質を丁寧に聞き取ってくれるかどうかが最も重要です。「漢方だけで大丈夫」と断言する薬局より、病院との役割分担を明確にしながら話を進めてくれる薬局の方が、長く安心して通えます。

漢方での体質改善には時間がかかります。早い方で3ヶ月、体質が安定してくるのは6ヶ月が目安で、半年から1年継続される方が多いです。続けられるかどうかが結果を左右するため、料金・立地・相談体制が自分に合うかどうかも大切な選択基準です。

AMH(卵巣予備能)の数値が低くても、数値そのものではなく体質を整えることを目標にする薬局を選ぶとよいでしょう。

相談前に準備しておくもの

次のものを持参すると、相談がスムーズに進みます。準備できるものだけで構いません。

持ち物リスト
検査結果(コピー可。採血日がわかると◎)
基礎体温表(直近3周期分が理想)
今飲んでいる薬・サプリの一覧
月経の状態・PMSのメモ(簡単で十分)

医心堂薬局では静岡駅から徒歩5分。電話・LINE・Webフォームから予約できます。初めての方は無料相談からどうぞ。

無料漢方相談のお申し込みはこちら

話しやすくなる「3行メモ」

事前にこの3行を書いておくだけで、話の軸が決まります。紙でもスマホのメモでも構いません。

1
いちばん困っている症状
例:冷え/PMS/月経不順
2
今の治療状況
例:タイミング法中/病院で異常なしと言われた
3
基礎体温で気になる点
例:高温期が短い/全体にガタガタしている

6.まとめ

「原因不明」と言われると、何もできないような気持ちになります。でも、次の一手はあります。

まず、自分の体の状態を言葉にすることから始めてみてください。基礎体温を見直す・症状を書き出す・検査結果を1枚にまとめる。この3つをやってみると、「なんとなくつらい」が「こういう状態なんだ」に変わります。体の状態が見えてくると、話しやすくなります。

1
基礎体温を直近3周期だけ見直す
「二相性があるか」「高温期は何日か」「全体にガタガタしていないか」の3点だけ。気になる点をメモしておくと、相談のときに役立ちます。
2
困っている症状を書き出す
冷え・PMS・月経不順・睡眠など、今つらいものを3つ。「どれがいちばんつらいか」を決めておくだけで、相談の中身が変わります。
3
検査結果と治療状況を1枚にまとめる
採血日・検査名・治療の段階をメモしておくと、どこまで確認済みかが一目でわかります。コピーで構いません。
4
予約の連絡を入れる
電話・LINE・Webフォームから予約できます。1〜3が手元にない状態でも相談できますので、まずは予約だけ入れてみてください。

言葉にできた瞬間、次にやることがはっきりします。医心堂では検査結果や基礎体温を見ながら、その整理を一緒に進めます。

今の状態が整理できるだけでも、気持ちはかなり軽くなります。

どこに相談していいかわからないまま、時間だけが過ぎていく。そんな状況がいちばんつらいと思います。

医心堂薬局の初回相談は約60分。検査結果・基礎体温・今の症状をもとに、体の状態を一緒に整理するところから始めます。30年以上子宝・不妊の漢方相談を続けてきた医心堂薬局に、お気軽ご相談ください。

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参考資料・出典