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気象病
気象病とは?
気圧・気温・湿度など天候の変化で頭痛やめまい・耳鳴り・気分の落ち込み・体の重だるさ・眠気などの症状が出ることを気象病と言います。低気圧や台風、ゲリラ豪雨梅雨時や季節の変わり目などで悪化します。
片頭痛持ち、自律神経が過敏な方、更年期の女性、乗り物酔いしやすい方、ストレスで神経が疲れている方に症状が出やすいと言われています。

漢方では!
気象病による体調不良は湿気と気圧の変化によるものが多いと考えられています。湿気は漢方では湿邪(しつじゃ)と呼ばれて四方を海に囲まれている日本は湿度が高く、湿気が身体に強く影響すると考えられています。この湿邪が皮膚に入ると皮膚呼吸が阻害されるため息苦しさを感じたり、湿疹ができやすくなったりします。関節や筋肉に入ると身体の重だるさを感じるようになり、こむら返りや関節痛を起すようになります。また湿邪が消化器系に入ると胃が重くなり食欲がなくなります。お腹が張り、ガスがたまり泥状の便が出ることが多くなります。この消化器系の湿邪が雨が降る前の低気圧よって頭部に押し上げられると片頭痛や耳鳴り・めまいといった症状になります。ですので漢方ではその部位に入った湿邪を取り除くことで身体の不調を緩和していきます。
一般的によく使われる漢方薬としては

桂枝湯
(けいしとう)
皮膚にとどまる湿邪を軽く発汗することで
除いてくれます。何となく息苦しい、重苦しい
というような体調不良や冷房などで体温調節
がうまくいかない人に使われます。
麻杏薏甘湯
(まきょうよくかんとう)
関節や筋肉に湿邪が入ってむくみやこむら返り、
関節痛、腰痛がある場合などに尿と汗から
不要な湿気を取り除いて痛みを和らげてくれます。
ジュクジュクした皮膚疾患にも使います。
六君子湯
(りっくんしとう)
胃に湿邪が入って胃が重く感じたり、食欲が
出ない、泥状便や下痢ですっきり出ない方にお勧め
です。また梅雨時に痰が多く出る気管支喘息を発症
する方の体質改善などにもよく使われます。
半夏白朮天麻湯
(はんげびゃくじゅつてんまとう)
胃に湿邪があり、低気圧が近づくことで湿邪が
頭部に押し上げられ頭痛やめまい、耳鳴りを起こす
人に良く効きます。日頃から疲れやすい、胃が重い、
お腹が冷える、軟便気味の方に使います。
当店での治療法
昔から日本の家屋は冬の寒さ対策ではなく、湿気対策に重点を置いて作られているように日本人の体調は湿気の影響を強く受けています。冷房や除湿器など電化製品も進化してきていますが、今一度食事や睡眠、生活リズムなど自分の生活を見直すことが大切です。

医心堂薬局では一人一人の体質や症状に合った漢方薬を調合させていただきながら、 生活の養生をアドバイス をさせていただくことで 気象の変化に左右されない体質 を作っていきます。
